ともだちの「わ」コラム

ゴッツのともだち(のともだち)による
勝手気ままなコラムリレー。
実はともだちが少ないゴッツの
新しいともだちを増やすための企画!?                             レギュレーションはこちら!


第3回 堀田和正(ほったかずまさ) 1963年8月31日生

ぐるんぱの夢

子供の頃に好きだった絵本に「ぐるんぱのようちえん」
(作/西内ミナミ、絵/堀内誠一、福音館書店/1966年12月発行)というのがあった。
主人公のぐるんぱは、ちょっと不器用だけど気のいい象。
街に働きに出かけるけれど、なんでも自分の身体のサイズに合わせてつくってしまうため
どこの店からも追い出されてしまう。
そのたびにヘコんでいたぐるんぱだったが、最後には……。

後藤さんはぐるんぱじゃないかもしれないけど、
共通するところがとても多いと(勝手に)思う。
まず不器用なこと。
これ、本人は一番最初に否定するだろうけど、
ボクは(あくまでも勝手に)そう思う。

いつだったかこんなことがあった。
仕事の打ち合わせを兼ねて飲みに行き、最後にボクの家で飲むことになった。
その日の後藤さんはやけにご機嫌で、
どこへ行っても“食べる→飲む→しゃべる→食べる→飲む→”の繰り返し。
結局ベロベロに酔っ払った後藤さんはその場で熟睡してしまった。
とまぁここまではボクもある程度予想していたこと。

でもその先がちょっと違っていた。
あくる朝、ボクが起きていくと後藤さんの姿がない。
ふと見るとテーブルの上に置き手紙が……。
『昨日はありがとうございました。ドアを開けたまま帰りますので
起きたら閉めておいてください』
なにぃ〜!?

ボクもカミさんも隣の部屋で寝てるっていうのに!?
後日聞くと「起こそうかどうか迷ったんですけど、
文京区は治安がいいと思ったんで。エヘヘ」とくったくのない笑顔。
数ヶ月前に上の階の部屋がピッキング強盗の被害に遭ったことは、
その時の後藤さんには悪くて言えなかった……。

後藤さんとぐるんぱの共通点ということで言えば、「正直者」という点もそう。
ボクが後藤さんにいつも感じるのは「自分にも他人にも真っ正直」だということだ。
時としてそれがマイナスに見えることもあるかもしれないけど、
最後には正直だったから救われていることがすごく多いと思う。

そういえばこんなことがあった。
その日も飲んだくれてボクのマンションへ。
その時にボクが言った「狭いながらも楽しい我が家へようこそ」というセリフが
よほど気に入ったのか、その後ずっと
「せ・ま・い・な〜がらもっ、た〜のしいわ・が・やっ」
と上機嫌で歌っていた後藤さん。

確かにウチは狭いけど、何度も(しかも大声で)歌われるとさすがにちょっとヘコむ。
その後なぜかボクのカミさんも一緒にトランプをやることになった。
だが勝負事にはまるで遠慮のない後藤さんだけに、
カミさんのミスに思わず「なんでそんなの出すの? バカじゃないの!?」と、
またまたくったくのない笑顔で一括。

人のカミさんをつかまえて「バカ呼ばわり」もどうかと思うけど、
これも後藤さんの真っ正直さがなせるワザ。
ここまであっけらかんと言われると、ボクもカミさんも笑うしかない。

さてぐるんぱは最後に大きな幼稚園をつくってやっとみんなに喜ばれるんだけど、
同じように後藤さんの最終的な夢を聞いてみたことがある。
すると「ゴッツ王国をつくって国民を幸せにしたいんです」。
ここまでくると何をか言わんやだけど、
こればっかりは本人が真剣なんだからしょうがない。

こんな後藤さんだけど、ボクはなぜか馬が合う。
それは彼の「真剣さ」「真っ正直さ」「不器用さ」が
ボクにとってとても心地良いからだと思う
(ちなみにバカ呼ばわりされたウチのカミさんも後藤さんとは気が合うらしい)。
会社経営の手腕とか、バイタリティとか、上昇志向とか、
ボクには真似のできない凄いところもいっぱい持っているけれど、
同時にぐるんぱのようにドジで不器用な面もある。
そんな人間味が後藤さんの最大の武器。

逆に僭越ながら弱点をあげさせてもらうと
「じっとしていられない」ことと「繊細すぎる」こと。
これはどちらも後藤さんの「心配性」からきていることだと思う。
いつだったか「南の島でなにもしないでいたら3日で帰りたくなる」と
言っていたことがあったけれど、
それが後藤さんの今の生活をそのまま物語っていると思う。
とはいえ、そろそろ中年の声も聞こえてくる頃。
身体を壊して反省する前に、
お互いに長生きしてジジイになっても一緒にトランプして遊びましょうよ、
もちろん家族ぐるみでね。
(04/09/30)

■堀田和正 ひとことプロフィール by GOT'S
趣味で(!)自動車雑誌の編集の仕事をしている堀田さん。見た目は完全にプロレスラーでドライバーは300ヤード以上。
今年は本厄だそうだが(この発想が完全に40代!)初めてのお子さん(実優ちゃん)が生まれて最高の年になった。
趣味はボクと真逆で「のんびりすること」。ぬあんとこの時代に携帯電話を持っていない!


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